◇住所の表記について◇

辻です。
もうそろそろ年賀状の季節ですね雪の結晶
お仕事では住所を見たり書いたりすることが多々ありますが、改めて見てみると、新たな発見や疑問が浮かんだりします。

例えば“丁目”の表記の仕方。
京都市では住居表示を実施していないので、“△丁目”という住所をあまり見かけませんが、他府県では、“○○町△△丁目××番□□号”という住所が結構あるかと思います。

この住所を書く時、
①○○町一丁目2番3号
②○○町1丁目2番3号
③○○町1-2-3
ざっと3通りの書き方が考えられますが、どれが正しいのでしょうか。

鳥……….

考え方としては、“○○町△△丁目”までを町名とするので、固有名詞と考えて①のように漢数字で表記するのが正当と言えます双葉

ただ、『住民登録法のもとでの先例である「住居表示に関する法律の施行に伴う住民登録の取扱い」(昭37 ・5・29 民事甲1448号通達)による住民票上の横書きの場合の記載例は、アラビア数字となっている。これは、横書の場合は、そうした表記が慣習であり、能率的であることから取られた措置であると考えられる。したがって、固有名詞という概念からすれば、漢数字による表記をすることが適当と考えるが、便宜上アラビア数字による表記をしても差し支えない(参考:昭38 ・7・9民事甲1947号回答)。』という先例もあります。

なので、“丁目”を表記する際は漢数字を使用するのが原則ではあるが、アラビア数字を使用しても誤りではないということのようです。

ちなみに、住民票や印鑑証明書などの「住所」は基本的にアラビア数字で表示されており、戸籍などの「本籍」、 登記簿謄本などの「所在」については漢数字で表示されることで統一されているそうですむしめがね

住所といえば、京都市内で住所の説明をする際は、他府県とは異なる独特な表現をしますよね。
北へ行くことを“上る”、南へ行くことを“下る”と表現したり。
京都市の中心部は碁盤の目のようになっていて細かい通りがたくさんあり、町名だけでは分かりづらいので、町名と一緒に“通り名”を使って建物を特定しています。
京都が舞台の名探偵コナンの映画にも出てきましたが、まる たけ えびす に おしおいけ~♪と通り名の歌まであったりします。

優司法書士法人の京都事務所の住所を見てみますと、
「京都市中京区御池通東洞院東入笹屋町436番地」
↓これは
「笹屋町の中でも御池通に面していて、東洞院通に近く、東に行ったところ

ということを説明しています。
慣れていないと特定するのが少し難しいかもしれません。

ちなみに私は生れも育ちも京都なので住所を理解することはできますが、とてつもない方向音痴なので常に道に迷っています…あり……

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