@種類株式②~議決権制限株式~@
議決権制限株式について
議決権制限株式とは、株式の議決権の一部又は全部を行使できない株式です。
公開会社では発行済株式の2分の1以上が議決権制限株式になってしまった
場合、直ちに処置をしなければいけません。(会社法第115条)
非公開会社ではどれだけでも発行できます(1株は発行しなければいけません)。
非公開会社で1株だけ普通株式にして、残り全部を譲渡制限株式にしてしま
えば、1株だけで会社の議決を全て支配することができます。
又、取締役の選任についてのみ議決制限を設けて経営には部外者を入れない
ようにしたり、事業承継の際子には議決制限を譲渡し、重要な事項の決定に
ついては親が管理するようにしたりと、様々な場面で活用できます
家族経営の会社等では配当金等がもらえれば経営には興味のない株主や経営
のことは全然わからない株主が多いと思うので、今後、もっと活用されるこ
とが多くなると思います