◎遺言者の気持ち◎
遺言の証人を今まで数えきれないくらいにしておりますが、たまに思うことがございます。
遺言者の真意は、本当にそうなんだろうかと。
本人さんが遺言を残したいと言って、直接来られる場合は、真意以外の何物でもないのですが、息子さんや娘さんに連れてこられるケースでは、言わされているというか、全部任せてるし、好きなようにして欲しいという所を垣間見ることがございます。
そんな中、先日立ち会わさせていただいた公正証書遺言で、遺言者本人さんが、事前の打ち合わせでは、息子さんの言う通りで構わないとおっしゃっていたのが、遺言時に、急に聡明になられて、はっきりとした意志を示されたのであります。
事前に用意していた、遺言書の内容と違うことをおっしゃられたのです。
これには、驚きましたが、こちらとしましても、真意を遺言書に残すことが本来の仕事ですので、二度手間とはなりますが、非常に嬉しかったです。
来週、今度は、その時示された真意の内容に基づき修正した内容の遺言のやり直しになります。
無事、真意に基づく遺言を残されることを心より祈っております。
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