◎強制執行1勝1敗◎
判決にて完全勝訴を勝ち取っても、権利が実現されなければ、判決書も紙くずに過ぎません。
紙くず覚悟でも、判決をとるのも一つですし、相手方の希望に相当の妥協をするもの一つです。
判決が出たにもかかわらず、『払えません』の一点張りの時や、『1割にまけて』と訴え提起前の状況と何も変わらない反応とか、そういうケースもなかにはあります。
そんな中、依頼者によっては、当然の権利として、駄目もとでも、強制執行をも辞さない方もいらっしゃいますし、相手方の状況を踏まえて、早期に解決する為、妥協を選択される方もおります。
そんな中、先日、判決をもらった2件のケースで、同じタイミングにて強制執行の申立てをする機会がございました。
その結果は、1勝1敗で、一つについては、金額が小額にて、債権額に満たされておらずしかも、差押競合にて供託の払渡しというものと、満額回収成功という両極端の結果になりました。
失敗に終わった方は、配当期日を待って、一部取下げをして、更なる執行手続きを続けなければなりません。
手間と時間が掛かるが、依頼者の権利実現の為、やるしか他ありません。